Diary (2007.1.19-20) 第17回日本心血管画像動態学会

 

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東京コンファレンスセンター・品川で開催された第17回日本心血管画像動態学会に参加してきました.

   
今回の心血管画像動態学会は星総合病院の木島幹博先生が会長で,プログラム委員を務めさせて頂いたこともあり,演題も出しました.
   
「新しい画像動態診断を用いたオーダーメイド治療への挑戦」というタイトルのシンポジウムは満員で,活発なディスカッションが行われておりました. まもなく使用できようになるOCTで得られたcutting balloon直後の映像はかなりショッキングなものでした.アンギオではきれいに見えてもOCTで見ると内膜はズタズタでした.
   
今回の2つ目の驚きは東芝製の256 列のMDCTの映像でした.
   
ステントを移植した患者さんのMDCTは役に立たないと考えていましたが,なんと256列のMDCTではステントの内側もきれいに見えるではないですか. 256列はこんなにきれいに見えます.被爆線量の問題さえ解決されれば,何年か先には本当に診断のみのアンギオは無くなってしまうのでしょうか?そんな気がしてきました.
   
ローマのサン・ジオバンニ病院のFrancesco Prati先生の講演は大変勉強になる内容でした.確かにOCTが簡単にできるようになるとIVUSと同じようにできるかもしれませんね.
   
「高周波数超音波顕微鏡による冠動脈血栓性病変の音響特性の解析」のタイトルで発表された宮城県循環器・呼吸器病センターの佐々木英彦先生. 要するに血栓の音響特性は時間とともにころころと変わってしまうので,VHで血栓かどうかはわかるはずがないというものです.納得です.
   

という訳で, 昼過ぎの新幹線で東京をあとにしました.

 

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